花

その縁で1泊2日のセミナー（当時はそう呼ばれていた）に出て、自分を時々治してくれと妻に頼まれて、セミナーに出ました。これは、ずぶの素人に骨盤から腰椎、胸椎から頚椎までをある程度治す技術を教えるセミナーで、今のわたしから見ても教えすぎのセミナーでした。しかしながら、そこで勉強した技術で妻を治してあげたかというと、重症の妻を楽にする自信がなかったので、できなかったのでした。やはり、形を覚えたからと言っても実際にはできないものです。
（注）今は「家庭内健康講座」という名前に変わり、2日でやっていたのを1日に短縮して実施するようになりました。「セミナー」というのが高額商法や宗教関係で色々事件があり、印象が悪いということで名前を変えたようです。

きっかけは、妻の具合がよくなかったのです。
朝に私と娘を送り出した後は、調子が悪いのでずっと昼寝をしていたらしいのです。そして、夕方に起きてきては娘の習い事の送り迎えをして、夜に私が帰ってくるころは元気を装ってくれていました。ある休日に後頭部と肩を持って肩の筋肉をこう引っ張ってくれと頼まれたこともあったのですが、大して効果はなかったようです。
どうも、そのころから妻は整体にかかっているようでした。本当は2週に一度かかりたかったようですが、毎回5000円でしたから月に1万はつらかったので3週に一度にしていたようです。
ある日、通っている整体院で寝具を買いたいというのですが、30万もするというのです。当時羽毛布団や印鑑やツボなどの高額商品の被害が相次いでいましたので、すわっ！高額商品商法かと思い、怒鳴り込みに行ったのです。でも30万というのは妻と私の二組分だったのです。一組30万と思って怒鳴り込んだわたしはすっかり腰砕けです。わたしの父はふとん店を経営していましたので、30万なら婚礼布団クラス、少し良い布団なら10万くらいするのは知っていましたので、機能性寝具なら15万なら仕方がないと理解できるからでした。
しかし、それで寝てみると、布団はともかく、枕の寝にくいことったらありませんでした。今でこそ、その枕でないと眠れないのですが、当時は、首がこわばってしまうので、ブン投げて、以前つかっていたソバガラ枕にもどして寝るということが半年くらい続き、ようやっとその枕で眠れるようになりました。